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Media2021.01.18
【メディア掲載】SYNODOS Academic Journalism:宮下大夢「人間の安全保障の理論と実践――『誰も取り残されない社会』の実現に向けて」
シノドス国際社会動向研究所が運営する「SYNODOS Academic Journalism」に本研究所特任研究員 宮下大夢「人間の安全保障の理論と実践――「誰も取り残されない社会」の実現に向けて」が掲載されました
はじめに
「人間の安全保障」(human security)という概念が公の場に登場してから四半世紀が経過した。「人間の安全保障」とは、国境を越える多様な脅威から人間一人ひとりの生存、生活、尊厳を確保するための実践に関する規範的な概念の一つである。国際協力や開発援助に関わる人々にはよく知られているが、初めてこの言葉を耳にする人にとっては分かりにくい概念であろう。
しかし、この四半世紀の間に、「人間の安全保障」の理念は国際機関、国家、市民社会・非政府組織(NGO)といったグローバル・ガバナンス(注1)を担う多様なアクター(主体)に受け入れられ、国際協力、開発援助、平和構築、人道支援などの分野で実践されるようになった。学術的にも、「人間の安全保障」に関する研究は、国際関係論、地域研究、開発研究、人類学、社会学、教育学、公衆衛生などの様々な分野で行われてきた(注2)。そして、近年は「持続可能な開発目標」(SDGs: Sustainable Development Goals)が掲げる「誰も取り残されない社会」の実現に向けて、「人間の安全保障」の視点が極めて重要になっている…(全文はこちら)
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